catch-img

従来のマーケティング常識を疑え!女性視点マーケティングを成功させるポイント

HERSTORYでは、長年、女性視点マーケティングを専門に事業を行ってきましたが、女性視点マーケティングとは具体的に何をどうすることなのか、ということを体系的にお伝えしています。ぜひ、皆様のビジネスにお役立てください。

目次[非表示]

  1. 1.女性視点マーケティングを今、習得するべき時がきている
  2. 2.女性視点マーケティングを成功させるためのコツ
  3. 3.従来マーケティングのほとんどは使えない
  4. 4.同床異夢。男女の視点は違うその基本に立つことから
  5. 5.男女は同じ物を見ても感じるポイントが違う
  6. 6.女性視点マーケティング導入の前に確認するべきこと
  7. 7.女性視点マーケティングのポイント


女性視点マーケティングを今、習得するべき時がきている

世界各地が新型コロナウイルスによって、想像もしなかった状況になりました。あらためて今、政治や経済に、女性視点もバランスよく参画しなければいびつな決断や判断が起きると感じ始めている人は多いと思います。

「女性視点マーケティング」は、あえて「女性視点」とつけているのですから、「男性視点」の対比です。「男性視点マーケティング」とは、既存のマーケティングを指します。あえて男性視点マーケティングという表現はされていませんが、それは長くマーケティングの専門家やビジネスのトップリーダーに男性が圧倒的だったために、女性視点の存在や実感、感覚がないままマーケティング論が完成されていった歴史があるからだと思っています。女性視点マーケティングは、まだ近年の知られていない分野です。だからこそ大きな可能性を秘めていますが、知識がない人が普通ですから、職場で一人だけが女性視点マーケテイングをしましょう、と訴えても理解されないことがほとんどです。


女性視点マーケティングを成功させるためのコツ

「女性視点マーケティング」の実践とその可能性についてお伝えしていきますが、興味が出たら、ぜひ職場内でセミナーや講演会の開催を検討してください。なぜなら理解者や協力者を増やさなければ実践に至らないからです。もっとも重要な理解者は、トップ層やプロジェクトの決裁者です。なぜなら従来マーケティングのプロであり、成功体験を持っている人だからです。従来マーケティングの成功体験は、女性視点マーケティングには通用しないことが多々あります。もしも現在、女性視点マーケティングが成功していると感じている場合は、きちんと知れば、さらに伸びることが想定できます。成功の鍵は、まずは社内に理解者の数を増やすことからです。


従来マーケティングのほとんどは使えない

女性視点マーケティングの成功は、従来マーケティングを疑うところからはじまります。もっといえば、従来マーケティングのほとんどは使えないと思ったほうが正しいかもしれません。

「女性視点マーケティング」は知っていて損はありません。世の中は男女半々なのですから、互いが互いのことを知っていなかったことで、気づかないうちに半分のお客様を落としている可能性があるかもしれないのです。

とくに本連載を読んでいただきたいのは、「女性向け商品を作っているメーカー」「女性が買いにくる店舗」「通販・ECショップ」です。または「そうした会社を支援する会社」です。それ以外にも、女性社員の育成や活躍に努力されているマネジメント層、さらには家族関係も含めて、お役に立つことはきっとあると思っています。


同床異夢。男女の視点は違うその基本に立つことから

私は長く男女の消費行動を研究してきました。女性視点マーケティングが従来マーケティングと異なるという根拠は、これらの長年の研究からきています。コーポレートサイト上に2004年から「男女購買行動」という診断シートを置いて今日までに7万人を超える男女が回答しています。診断には30問の設問があります。(興味のある方はぜひどうぞ。https://ux.nu/ENgyH)

ここでは男女に日ごろ、どんな買物行動をしているか聞いています。その結果、あきらかに男性に偏る行動、女性に偏る行動があります。もちろん差がない行動もあります。何が同じで何が違うのか。そこを明確に知り、同じところは従来で、違うところは、ハッキリと分けてマーケティングを行う必要があります。女性特有の消費行動に合わせた商品づくりや売場づくりを行えば、売上が上がるということを実際のクライアント事例で経験してきました。

その中でもっとも売上に大きく影響を及ぼした違いが「視界情報の受け取り方」です。


男女は同じ物を見ても感じるポイントが違う

男女は、同じ物、同じ風景を見ていても「視界情報の重視する点」「共鳴するポイント(視点)」が異なるのです。同床異夢。同じ人間であっても見えている事実の情報に対して、気持ちや欲求に与える響き方が異なるため、頭の中で考えている重要な価値が違うのです。

この違いをマーティングに導入して成功させるためには、男女視点の違いとは何なのか、をまずは知識として知ることです。よく女性社員に「今回の商品は女性視点を入れて作ってほしい」という場面を見ることがあります。しかし、女性だからといって「女性視点とは何か」を理論的に説明できる人はほとんどいません。男性も同じで男性向けの商品を作ったらすべてヒットするか、というとそうではないはずです。「男性視点とは何か」を正しく説明できる人は多くはないはずです。その結果、検討してきた商品が、最後は「好みだろう」という話に変わり、もっとも権限の高い人の意見で商品が世に出てしまう、ということは多々あります。

男女の「視点は異なる」ことを正しく理解し、ここではぜひとも互いが「売れる商品」「売れる売場」を作り、女性マーケットを上手に掴み、売上倍増を目指しましょう。


女性視点マーケティング導入の前に確認するべきこと

早速ですが、女性視点マーケティングを実践するにあたり、まずしていただきたいことは、顧客の男女比の把握です。これをしていなければ前に進めません。今からでもいいので男女比を取ってください。「うちはすべてのお客様が大事」「男女は関係ない」という会社ならなおさらです。

女性100%に近い顧客なのか、女性70%なのか、男性60%なのか。女性比率が30%以上の場合は、女性視点マーケティングの導入は絶対におススメです。

顧客のバランスに合わせて、男女視点マーケティングの導入バランスを決めることがコツです。女性客を増やしたいからと、かわいい店にしたりピンク色を増やすなど単純な発想で実行してしまうと、従来の男性客がまったく来なくなって本末転倒、ということも現実の事例でありました。大切なのは、「自社の顧客は誰か」をきちんと見るということです。

女性客が少なくとも30%以上いれば、女性視点マーケティングを取れ入れると大きく売上が変化する可能性があります。30%というのは、女性視点マーケティングの最大の強みは、「協力者」や「インフルエンサー」になり得る特性が男性より強いからです。女性客が30%以上いれば、彼女たちの力を借りて新規顧客の獲得や市場を拡大することができます。女性は1人で男性3人分の影響力を持っているのです。


女性視点マーケティングのポイント

P O I N T:社内に理解者を増やす。従来マーケティングの成功体験者ほど理解者にする

P O I N T:従来マーケティングは男性視点マーケティング

P O I N T:従来マーケティングはほとんど使えない

P O I N T:男女の違いは「視点」。同じ物を見ていても共鳴するポイントが違う

P O I N T:女性視点マーケティング導入の前に、顧客の男女比を把握しよう


▼男女視点の違いを科学的根拠から理解しよう!

  ジェンダー解説レポート『男女特性攻略ブック』|女性視点マーケティングのHERSTORY(ハー・ストーリィ) 女性客に販促・宣伝活動したつもりなのに、全く興味を持ってもらえなかった経験はありませんか?そんなお悩みを解決するのが『男女特性攻略ブック』。脳科学的根拠から男女の"視点の違い"をひも解き、男女別プロモーション戦術ノウハウを詰め込みました。 株式会社ハー・ストーリィ

▼本記事に関連する女性消費者動向レポート

  抑えの夏、気分は外へ| HESTORY REVIEW vol.37(2020年8月号) 2020年8月の女性消費者キーワード「抑えの夏、気分は外へ」のトレンドレポート&セミナーページです。働く女性を対象に実施した全国インターネット調査結果から、コロナの夏の過ごし方や下半期に向けた働く女性の消費行動をレポートにまとめました。 株式会社ハー・ストーリィ

▼本原稿は、新刊書籍「女性たちが見ている10年後の消費社会」 に詳細が掲載されています 。 コロナと激変する社会。成功事例 に、WORKMAN、Soup Stock Tokyoなど多数掲載。バイブルに活用ください。 書店にて絶賛発売中

  書籍「女性たちが見ている10年後の消費社会」 2021年2月5日販売開始しました! 本書籍では、女性視点マーケティング実践方法やノウハウ、ワークマン、スープストックトーキョー、ディーンアンドデルーカ、GUなど、女性の感性に訴え、選ばれている企業事例を紹介。そして、女性たちが見ている10年後の消費社会についてまとめあげました! 女性視点マーケティングを知りたい方、女性視点マーケティングを実践する企業事例を知りたい方、10年後の消費社会が気になる方、必見です!ぜひお買い求めください。 株式会社ハー・ストーリィ



日野佳恵子
日野佳恵子

株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。

関連記事

実践トレーニング~女性視点マーケティング実践ステップ~

2021-04-26

女性消費者は複雑で、当事者でなければわからないことは多いものです。より実践的なお客様インタビューのコツを今回はご紹介します。

女性のくくり方を間違えない。女性を年齢で分類するのはNG

2021-03-17

女性の分類によく使われるF1層、F2層という言葉はもう古い!女性は、年齢、仕事、既婚未婚、子どものあるなしなどで、 興味関心がまったく異なります。正しい女性のくくり方について理解を深めましょう。

東京オリンピックに関する女性蔑視の発言について調査データ公開!7割が「とても問題だと思う」と回答。

2021-02-12

先日の森会長による「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」など女性蔑視と取れる発言。東京五輪組織委員会の会長による発言は国内外で波紋が広がっている。 女性蔑視が根強く残る日本の社会問題について、女性のリアルな声を集めた。