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女性に響く10のキーワードを意識しよう!


目次[非表示]

    1. 0.1.「幸せ」
    2. 0.2.「なりたい私」
    3. 0.3.「共感」
    4. 0.4.「育む」
    5. 0.5.「選ぶ」
    6. 0.6.「みんなと(シェア)」
    7. 0.7.「役立つ」
    8. 0.8.「特別」
    9. 0.9.「旬と色」
    10. 0.10.「つながる(クチコミ)」
  1. 1.女性視点マーケティングのポイント

今回は、女性の買いたい!という気持ちを刺激するには、10のキーワードがあるというお話をします。 この10のキーワードは、長年、女性消費者調査をし続けている中で、 年度、年齢を問わずに「女性消費者に共通している」と感じるキーワードです。



「幸せ」

― 誰しも幸せになりたいは同じですが、女性は1人の女性として幸せになりたい、という「自分の憧れている姿」が存在するため、人気ドラマやコミックでは、主人公に透過して自分が言われたい言葉、されたい行動を表す作品、いわゆる「胸キュン」場面が多く登場します。男性向けのドラマやコミックにはほとんどこうした「胸キュン」シーンがありません。ディズニーのシンデレラや美女と野獣など今も昔もその時代ならではの環境変化はあれど「胸キュン」な「お姫様物語」はそうした「しあわせ」の投影です。作品内で使っていた花、小物、ドレス、食事などが人気になるのは、「手にする自分がそうなれるかもしれない」というしあわせ消費です。


「なりたい私」

― 目の前に商品が複数並んでいたとき、どちらを選ぶと私がイメージしているしあわせで素敵な女性になれるのか、という選択です。そのため使用するモデル、インスタグラマーと自分のイメージが重なることが重要です。かけ離れていると「私のものではない」と判断します。または実際に使用している人の声などが判断材料になります。女性にとっての効果効能は、自分の自覚だけではなく、大切な人に「気づいてもらえるのか」「ほめてもらえるのか」という第三者評価が得られるのか、という情報が買う判断材料となります。説明文に、「趣味の教室でみんなから肌がツヤツヤと言われます」というような使用者の声と写真が添えられているほうが説得力になります。


「共感」

― 女性は互いの持ち物を「素敵ね」「いいね!」と承認行動します。そうそうそう、と互いの選択を認め合い、共感できれば購入後の満足度は高まります。男女で会話をするときに、たとえば彼女が「最近、友達とうまくいかなくて」と相談したら、「こうしたらいいじゃないか」と即座に解決を提示されるよりも「そうか、辛いね」と同じ気持ちになった言葉を出してみることが共感です。「こんなお客様の声があります」というコピーに、「そうそうわたしのことみたい」なんて感じると消費意欲が刺激されます。


「育む」

― 母性という本能的な行動からくる買物です。小動物や赤ちゃんなど、小さな姿や形に惹かれます。丸くて小さくてぷにゅぷにゅした感触は赤ちゃんの肌を想起します。思わず「かわいい」と手が出ます。「かわいい」とは、小さな姿、薄い色、やわらかな感触、三頭身や頭が大きい、丸みなどを総じた表現です。女性たちが持っているキャラクターやぬいぐるみなどはこうした「赤ちゃんの様相」が多く、キティちゃんもすみっこぐらしも名探偵コナンでさえも「赤ちゃんの形に近い」を購入します。カッコいい9頭身のフィギアを集めている女性は少なく、男性はその逆にリアリティに高品質感を感じます。


「選ぶ」

― 買物は、物を選んでいる時間も楽みたい、というのも女性には大切です。あれこれ見ているだけで楽しい、「ちょっと見るだけ見てきていい」というのは女性に多い言葉です。「見ているだけ」とは、たくさんの木の実やお花畑にいるような感覚です。女性たちの「選ぶ楽しみ」には、バリエーションが重要です。実際に売れ筋とそうでないものの差が出るため、そこはバランスを判断し、集客意欲を刺激するための効果用として用意することもコツです。売れないから作らない、ではなく、「足を止めてもらうためのバリエーション」という演出力が鍵です。カラフルなお菓子、フルーツ、野菜などをビジュアルマーチャンダイジング力を駆使して並べると女性の立ち寄り率はグーンとアップします。


「みんなと(シェア)」

― 誰かと分かち合うための買物です。友人と会うから配りやすい物、持ち歩きやすい物などを考えて選択する買物です。女性は年中行事に限らずギフトをするという行動が男性より強くあります。自分がもらってうれしいものを他人と分かち合いたい、という気持ちです。シェアしたり、配ったりは、女性によくみられる行動です。ちょっとした買いやすいサイズ、配りやすい工夫をした商品を作ると「定番」になりえるかもしれません。


「役立つ」

― 自分以外のあれこれ家族や周囲の人のことを考えて行動するため、一つの要素だけではなくほかにも使えるなど、様々な場面に使える便利な物を選ぶ買物です。買物をしながら、「そういえば息子の学校に必要なものがあった」「義母が喜ぶかも」「子ども会の会長が来週、誕生日だ」などなど頭の中に複数人が閃いてきます。そのため買物は決め打ちの目的買いの部分と、たまたま目に入って「そういえば」と思い出し買いの両方があるのが女性の買物です。誰に向けてどんな風に使うと便利か、アイディアや工夫、シーンがかわるとこんな使いかがでるなどの情報が多いほど買う気になります。


「特別」

― 大切にされたい、自分をほめたい、ご褒美があるとがんばれる、など特別な扱い、やサプライズ、大事された感の得られる買物です。女性は買物中でも常に頭の中に、誰に対してどんな風に渡すと嬉しくて、どんな風にすると嬉しくないか、を自分ごととして想像するため「商品」の良さだけではなく、その商品をどうしたら特別にできるか、などの提供方法まで情報として渡すと「特別」なイベントを自ら考えて、自分の何かの節目や、友達の誕生日を祝うなどで活用します。女子会は参加者の誕生日など「特別感」の演出を工夫した集いがよく見られます。


「旬と色」

― 季節感はその時、その瞬間の限定感が得られるため新鮮さが得られます。春なら桜色、秋なら紅葉色など季節を表す色や形に惹かれてしまいます。女性向けの商品を得意とするメーカーや店舗は、季節感を取り入れることは鉄板です。「今年は〇〇だからこの色」とメッセージとともに「新鮮感」「トレンド感」を作って発売します。女性には、同じ商品を季節感を捉えて楽しみ方や色合いを変えるだけでも「変化」して見えるため年間を通じて頻度をあげた売上を作りだすことが容易にできます。クリスマスコフレ(クリスマス限定の化粧品)など季節と紐づいたキャンペーンが多いのは圧倒的に女性モノです。


「つながる(クチコミ)」

― 他人との関係構築のための買物です。「クチコミ」「話題」の入手消費です。タピオカブーム、チーズタッカルビなど食の過去のブームのほぼすべては、誰かに教えたい、という行動です。また、母の日や子どもの日、誕生日や入学式、クリスマスやハロウィンなど実に多くの場面で買物をしています。すべては周囲との関係を構築し維持し良好な関係をよりよく発展させるための買物です。


女性視点マーケティングのポイント

P O I N T:女性に響く10のキーワードを自社の商品に当てはめて、誰のために、何のためにどんな風に、どこで 提供できるか、という「女性消費者視点での検討➡選択➡購入➡購入後まで」の道筋を立ててみよう。

P O I N T:女性は複数の場面に転用できるほうが買う気になる。自分以外の友人、家族のための消費も同時に 考えているため、場面、使用シーンが異なる使い方等を複数用意。想像が広がり、買う理由が見つけやすくなる。



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日野佳恵子
日野佳恵子

株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。

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