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女性は、体内カレンダーを使って、五感で季節の移ろいを楽しむ

2021年干支は「丑」です。「子年」は十二支が一巡して、新しい時代に入れかわる年。
そして今年は次の時代にチェンジします。そんな暦の考え方は、振り返ると遠からずの気がします。女性たちは、体の中に暦をもっています。女性視点マーケティングの成功は、暦をもとに商品・販売戦略を立てることが基本です。


目次[非表示]

  1. 1.女性の脳と体は周期性があり不安定さがある。「悩みの共有」ができることが心の支えとなる
  2. 2.体内カレンダーが月単位でカウントする。季節、体調、顔色など、ささいなことが目に入る
  3. 3.季節マーチャンダイジング(MD)を活用して変化を届ける
  4. 4.女性たちは、五感が発達している。音、香り、手触り、色、味などから「愛情」を感じ取る
    1. 4.1.<女性の五感>
      1. 4.1.1.嗅覚
      2. 4.1.2.聴覚
      3. 4.1.3.視覚
      4. 4.1.4.味覚
      5. 4.1.5.触覚


女性の脳と体は周期性があり不安定さがある。
「悩みの共有」ができることが心の支えとなる

女性の脳は、周期性を持っている。これは排卵など生理との関係が深い。男性の脳は、胎児期に周期性が不活性化する。女性の脳は、こうした周期性や左右の脳の行き来から、「不安」や「心の揺れ」があるため、女性にとって何より大切なのは「悩みの共有」ができることである。
女性同士が、カフェで話す、ロールモデルがいる、相談相手がある、コミュニティサイトで悩みを共有する、傍らで見てくれている人がいる、など、「悩みの共有」をキーワードにすることは、女性脳の本能が求める中枢の「欲求」となる。


体内カレンダーが月単位でカウントする。
季節、体調、顔色など、ささいなことが目に入る

女性は、体が暦になっている。これを「月経」という。別名、生理だ。男女は、共に10歳前後で、初潮や精通を迎える。女性の生理は、そこからほぼ毎月、約50歳前後、月単位でカウントがある。女性は、月単位でカウントする暦のサイクルを体内にもっている。
この月カレンダーとともに人生の活動的な時代の大半を過ごす。生理の前後から期間中を入れると、月に10日ぐらい「気分が揺れやすい」ときがある。そのため心身のバランスを取ろうとする。自らが気持ちを上げる楽しみを探したり、創り出したりする。体が暦なら脳も暦を生かしてストレスを癒やそうとする。そのため、日常の小さな変化、ささいな出来事で気分を変えたり、楽しみを見つけだすなどの工夫を取り入れる。


季節マーチャンダイジング(MD)を活用して
変化を届ける

「もうすぐハロウィーンだから、おばけグッズ買おうかな」「クリスマスだから、玄関にリースをつけよう」「誕生日ケーキをそろそろ予約しよう」身近な暮らしに楽しさを加えることでセルフマネジメントを行っている。定期的にやってくる憂鬱な体の変化、それには関係なく毎日が過ぎていく。自分のこと、仕事、家事育児、親、知人、地域などさまざまなことが気になるし、気を張る。だからテーブルを飾る、花を生ける、ネイルを華やかにしてみるなど日常に小さなイベントを創り出して気分転換を楽しむ。
女性視点マーケティングに取り組むときの基本は、季節MDカレンダーを取り入れて、変化を創り出して提案する仕組みを回すことだ。女性が集まる店、人気店、売れる商品は、かならず季節MD視点が入っている。


女性たちは、五感が発達している。
音、香り、手触り、色、味などから「愛情」を感じ取る

五感は、筋力やパワーがなく、小さな子どもがいるという状態がある女性たちにとっての予知・察知能力になる。五感は、彼女たちに危険回避を早めにさせるだけではなく、安心さ、心地よさ、幸せ感などを与えてくれる。女性消費者を引きつけるには、五感に響かせることが重要だ。いいモノだけど五感に響かない。使えるけど五感に届かない、では意味がない。女性たちの五感を意識したモノづくりサービスづくりは鉄板となる。


<女性の五感>

嗅覚

赤ちゃんの匂い、花の匂いなどを分別する。果物が熟れた匂い、パンを焼く匂いなど、妊娠中に、食の匂いで吐き気を持つなども含めて香りは重要だ。「いいにおい」は、女性には重要な引きつけの要素。それは時に無臭も含めてだ。


聴覚

赤ちゃんの泣き声で、お腹がすいたのか、などを聞き分ける。夜中の小さな声でも母親は敏感になる。鳥の声、水の音、木々の音、風の音、笑い声、料理の音、店内の音楽、上司の声、夫の声それらが「しあわせ」音かを聞き分ける。怒鳴るなど危険音からできるだけ遠ざかる。


視覚

女性は、目で見た情報と気持ちが共鳴する。美しいか、違和感がないか、視界に不快はないか、素敵か、おいしそうかなど、見た目の情報はできるだけトータルに「なんかいい感じ」と「感じる」を見る。いいモノを見た目からも引きつけることができればクチコミも起こりやすい。


味覚

いしいかは男女誰しも大切なことだ。女性は自分の食べる物は、子どもにつながっていると本能的に知っている。体にいい食べ物に対しては敏感だ。母親の食べた物で子どもの身体は生まれてくる。味、彩り、栄養バランス、体にいいもの、楽しい雰囲気、そのすべが「おいしい」にする。


触覚

「赤ちゃん」の肌触りを基準に、「きもちい」「ザラザラしている」など快不快を判断している。「まるで赤ちゃんの肌のように」という宣伝文句は、女性に響く言葉。体に直接あたる商品や食品には大切な感触だ。

■ 年間生活カレンダーを活用しよう!
女性にとっては新商品の期待と、季節が変わる楽しみのどちらも話題
2021年の季節MDカレンダーを商品と連動させて購入促進を行おう。    



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日野佳恵子
日野佳恵子

株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。

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