
世代別でお口ケアの方法が異なる?女性のお口の悩みを調査
女性マーケティングの株式会社ハー・ストーリィ(東京都港区、代表取締役:日野佳恵子)は、歯とお口の中の悩みについてをハー・ストーリィ会員の皆様236人にアンケート調査を実施しました。
目次[非表示]
- 1.どんなお口のケアをしていますか?
- 2.歯と口の悩みを教えてください
- 3.良いケアがあったら具体的に教えてください
- 3.1. 虫歯
- 3.2.食べ物の詰まり・磨き残し
- 3.3.歯ぐきが痩せた・歯周病
- 3.4. 口臭
- 3.5.ねばつき
- 4.たかが虫歯、されど虫歯
- 5.調査概要
虫歯や歯周病、磨き残しや口臭。普段は気にとめてなくても、意識してみれば歯やお口の中には悩みが一杯。話題になることは多いけれど、普段見えないところである分だけ恥ずかしくて、自分のこととして相談しにくい……。
みんなはどんな悩みを抱えているのでしょうか。そして、どんなケアでそれらの悩みが改善されたのでしょうか。
どんなお口のケアをしていますか?
(グラフ)行っている歯と口のケア(複数回答可)
やはり最もポピュラー、堂々の第1位は歯ブラシ。93.2%の女性が歯ブラシを活用しています。
電動歯ブラシと合わせると、96.7%の女性が歯ブラシを使用しています。
第1位 歯ブラシ 93.2%
第2位 デンタルフロス(糸ようじ)41.1%
第3位 洗口剤 39.8%
第4位 歯間ブラシ 34.3%
第5位 歯科での定期的なクリーニング 30.1%
第6位 電動歯ブラシ 16.9%
第7位 その他 2.1%(ポイントブラシ、歯茎マッサージ、舌苔ブラシ、超音波スケラー、表情筋体操)
特徴的なのは、60代以降で歯ブラシやデンタルフロスの使用率が下がること。逆に洗口剤と歯間ブラシの使用率は年代が上がるにつれて上昇し、60代で洗口剤は70%以上、歯間ブラシは60%以上となっています。
また、一人がいくつのケアを並行して行っているかを見たところ、若いほどケア方法の種類が少ないことがわかりました。
(グラフ)年代別 歯と口のケア方法数
しかし若い女性ほど歯や口のケアに対する関心が低いというわけではありません。
以前「一日に何回歯を磨きますか?」というアンケートでは、20代は決して低いポイントではありませんでした。
(グラフ)年代別 一日あたりの歯磨き回数
歯と口の悩みを教えてください
歯と口の悩みを複数選択で答えてもらったところ、女性は平均して3.3個の歯と口の悩みを持っていることが分かりました。
悩みの数はどの年代もほぼ同じで3.1~3.4個でしたが、悩みの内容は年代によって様々。
年代に関係なく高ポイントだったのは、「虫歯・歯周病」と「磨き残しがありそう」。
若いほど気にしている割合が高いのは、「歯の黄ばみ」や「口臭」など見た目や対人関係に関するもので、逆に年配ほど割合が高まるのは、「歯の間に食べ物がはさまりやすい」、「歯茎が痩せた」など歯周病の進行による症状に関連するものでした。
(グラフ)年代別 一日あたりの歯磨き回数
第1位 虫歯・歯周病 51.3%
第2位 歯の間に食べ物がはさまりやすい 50.4%
第3位 磨き残しがありそう 45.8%
第4位 歯の黄ばみ 42.8%
第5位 口臭 34.3%
第6位 歯並びが悪い、歯が抜けたまま 28.4%
第7位 歯茎が痩せた 25.0%
第8位 朝起きた時に口がネバネバする 23.3%
第9位 知覚過敏 20.3%
第10位 その他 4.7%(着色汚れ、口内炎、かみ合わせ、歯ぎしり、舌苔等)
良いケアがあったら具体的に教えてください
多くの声が寄せられました。その中でも何の悩みに何が効くのかを書かれていたものをご紹介します。
虫歯
- 食後、おやつの後はきちんと歯磨きをする事と、定期的に歯医者に通う事。(島根県30代後半)
- 鏡を着ながら丁寧に磨く。(東京都 20代前半)
- やっぱり、基本は歯磨き。そして、定期的な歯医者さんでのチェック。歯医者さんに通えば、虫歯や知覚過敏や掃除などやってくれる、指導もしてくれます。早めの対処と予防が大切。(岐阜県 40代前半)
- 4か月ごとに定期検診を受け、クリーニングを受けていると虫歯にならなくなりました。(神奈川県 40代前半)
- 病院から処方されるフッ素洗口液で虫歯が改善された(愛媛県 20代後半)
- 毎食後歯を磨く、おやつを食べたら口をゆすぐ。虫歯になりにくいし口臭も出にくい。(神奈川県 60代前半)
虫歯には、丁寧な歯磨きと定期的な歯科でのチェックがおすすめのようです。
食べ物の詰まり・磨き残し
- デンタルフロスが歯の間の食べ物の詰まりに効果的だった。(東京都 30代前半)
- 歯間ブラシを使うと、歯ブラシでは落とせないごみがとれる。(神奈川県 50代後半)
- やはり定期的に歯科医院で歯石を除去してもらうと気持ちいいです。ついでに虫歯のチェックや磨き残しも教えてくれるのは助かります。(岐阜県 50代前半)
- 元々歯並びが悪いので、どうしても磨き残しが出てしまうので、洗口剤を使うと良いと言われました。ノンアルコールタイプだと辛くないと教えていただき、ずっと使っています。(神奈川県 40代後半)
- 歯の汚れを落とすには、鏡を見ながら歯ブラシで丁寧に磨くのが1番だと思います。(神奈川県 30代後半)
- 歯ブラシのヘッドはなるべく小さいものを選んだ方が奥歯や歯間によく届く。(東京都 20代前半)
- 歯医者で受けた歯磨き指導が良かった。半年おきくらいにクリーニングに通っているが、ほとんど歯垢の付着がないと褒められる。(東京都 50代前半)
- 歯磨き粉と一緒に重曹を使うと汚れがしっかり落ちます。(東京都 40代前半)
- 歯医者さんに薦められた事ですが、歯ブラシをやわらかめにする事により細かい隙間にブラシが入り易く、汚れをかき出せるらしい。歯周病予防にとの事でしたが、なんだかさっぱりするような感じがします。
磨き残しには、自分に合ったアイテムを揃えること、鏡で見ながら歯磨きすること、定期的な歯磨き指導が良いようです。
歯ぐきが痩せた・歯周病
- チカラを入れずに歯茎を丁寧にマッサージすることで随分と引き締まってきたと思います。(北海道 50代後半)
- 一時、歯周病気味になり、歯科医に注意を受けました。歯ブラシの力が強かったようなので、軽い力で横磨きも控え、なるべく毎日フロスを掛け、歯周病予防用デンタルリンスをしていたら、4か月後の定期検診の際には歯茎の状態が改善されていました。(神奈川県 40代前半)
- 歯間ブラシを使用してみて歯ぐきの炎症が治まった。(茨城県 50代前半)
- 歯茎が落ちてくるのは歯石除去していけばマシになる、と聞いて定期的に行っている。(京都府 40代前半)
- 歯茎の腫れ。歯茎と歯の間をブラッシングしてマッサージする。何回か続けているうちに、歯茎の色がピンクに戻り、腫れもひいた。(鹿児島県 30代前半)
- 歯周病には使うハブラシを厳選しなくてはなりません。私はDENT・EX SYSTEMA42Mというのを歯医者さんに行った時にまとめ買いしています.市販のハブラシより優れていて歯周ポケットにうまく毛先を当てることが出来ます。(京都府 50代)
- 柔らか目で細めの毛の歯ブラシに変え、毎回歯茎もマッサージ。歯茎から血が出ることが無くなった。(神奈川県 50代)
- 磨き方指導をうけてから、歯ぐきのぽけっとの深さが改善してきた。(大阪府 30代)
歯周病や歯茎のトラブルは、歯ブラシする時の力加減に気を付けて歯茎をマッサージすること、しっかり汚れを落とすことが効果を発揮するようです。また、歯科で指導を受けることを薦める声も多く寄せられました。
口臭
- 私の場合口臭の原因は口の中の問題ではなく胃が悪かったことでした。うまく消化できないためににおいが上がってきてしまうらしいのです。完全に改善はできませんでしたが、胃腸科で見てもらって軽減しました。(静岡県 20代後半)
- 糸ようじと歯間ブラシを丁寧にやると、少し口臭が無くなった様な気がしました。(千葉県 30代前半)
- 糸楊枝をやって寝ると、朝口臭がない。(神奈川県 40代)
- 口臭予防としては歯磨き後に洗口剤(私はディステリンが好きです)をお薦めします。(岐阜県 50代前半)
- 胃薬飲んだら、良くなった。(広島県 40代後半)
口臭には、歯間の汚れをしっかり取ることと、胃腸の調子を整えることが良いようです。
ねばつき
- 粘膜磨き。口の中のネバツキが軽くなった。(長野県 40代前半)
- 舌苔ブラシで毎食後歯磨きの後に舌をケアし始めてから、口の中のねばねばが軽減されるようになった。(神奈川県 40代前半)
- 寝る前にマウスウォッシュでうがいをすると、朝起きたときのネバネバがだいぶんましになる。(滋賀県 30代前半)
- 歯磨きした後、寝る前に液体歯磨きでクチュクチュすると朝のネバツキがない。(北海道 30代前半)
- 歯間ブラシにウェルテックのコンクールFを付けて使用することで口の中がよりすっきりする。(東京都 50代前半)
- デンタルリンスを水の代わりに、口をゆすぐ時に使うと、だいぶ、朝の口のねばつきが無くなりました(東京都 30代後半)
朝起きた時のネバつきには、洗口剤がオススメのようです。また、舌の清掃が効果を発揮することもあるようです。
たかが虫歯、されど虫歯
はるか昔、縄文人の特に40代以上の女性に虫歯が多かったという調査結果があります。出産のためか、はたまたどんぐりクッキーなどを間食につまんだか。歯磨きの習慣がなかったその時代、虫歯は命に関わる病気でした。縄文人の骨からは、炎症が歯根部まで及んで顎の骨が溶けてしまった例もしばしば見受けられるそうです。
歯磨き習慣のある現代の私たちならば、そこまでにはならないと思いますが、口の中を健康に保つ努力は大切です。今回のアンケートで多くの女性が良かったケアとして挙げていたのが「歯科医に相談」「定期的に歯科でクリーニング」。歯周病や虫歯は、気づかない内に進行してしまうことが多い病気です。まずは口の中の状態をしっかり知るために、掛かり付けの歯科を見つけるところから始めてみてはどうでしょうか。
調査概要
【調査期間】 2013年
【調査方法】 インターネット調査
【調査対象】 全国236名 女性
株式会社HERSTORY 会員
<本件に関する問い合わせ>
monitor@herstory.co.jp までお問い合わせください。