
子どもの人数、36 年連続減。1954 年のほぼ半分
14 歳以下1571 万人、総人口比12.4%
子どもの数の減少が止まらない。総務省は5 月4日、「こどもの日」を前に子どもの人数を推計した。
14 歳以下の人口は、1571 万人と前年より17 万人減り、36 年連続で減少。過去最少になった。
総人口に占める割合も12.4%。43 年連続の低下で過去最低を更新。
都道府県別(2016 年10 月1日時点)では東京の1万2千人増が唯一の増加だ。
子どもの人数は、ピークだった1954 年の2989 万人からほぼ半減している。
さらに4月1日時点の子どもの人口を3歳ごとに区切ってみると、12 ~ 14 歳(335 万人)から0~2歳(294 万人)に至るまで段階的に減っている。他国と比較をしてみても日本がいかに子ども比率が低いかわかる。
少子化の要因は、先進国病ともいわれる。経済発展し、高学歴化した社会は、晩婚化、高齢出産が多くなり、比例して子どもが少なくなる。そうではない国は子どもの数が多くなり、寿命は短いという傾向がある。
日本は、さらに個人の価値観の変化などによって未婚化・晩婚化は確実に進んでいる。
急速に「女性活躍」を推進してきたが、同時に子育てについての解決はいまだ追いつきそうにない。
2030 年には、平均年齢50 歳超の大人社会になる。
HERSTORY REVIEW 2017年7月号 今月の気になる記事・データ