
1 世帯当たり平均総所得は545.8万円と増加傾向をみせる
2017 年度版の厚生労働白書によると、全世帯形態の 1世帯当たり平均総所得金額は、
1994 年の664.2 万円をピークに減少傾向が続いていたが、2013年の 528.9万円を底に、
2014 年には 541.9 万円、2015 年には 545.8万円と 2 年連続の増加となっている。
1 世帯当たり平均総所得金額の動向は、世帯類型により様相が異なっている。
子どものいる世帯は、1996 年の 781.6 万円をピークに2000 年代初頭まで減少傾向が続いていた。その後はほぼ横ばいであったが、2013 年からは増加傾向となり、2015年には 707.8 万円となっている。
次に、高齢者世帯をみると、2015年には 308.4 万円となっている。
高齢者世帯の 1 世帯当たり平均総所得金額は全世帯の 1 世帯当たり平均総所得金額のおおむね
5 ~ 6 割程度の水準で推移している。
全世帯の1 世帯当たり平均総所得金額の背景には、現役世帯よりも平均総所得金額の低い高齢者世帯割合の急激な増加が影響しているようだ。
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