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SNS投稿動画が購入のきっかけ約6割! 動画で事前確認は、インスタ55.0%

コロナ禍を通して実店舗で商品を見定める機会が減った。その代わりに動画やライブ配信で商品詳細を知りたい。そんな女性たちの思いが見えてきた。

SNSに投稿された商品紹介動画を見たことが買い物のきっかけになったことはありますか?

約6割の女性がSNSで見た商品紹介動画が買い物のきっかけになったと回答。10代、30代は7割以上、20代に至っては8割以上の女性が商品紹介動画を買い物の参考にしている。このことから30代以下の若年層は、動画で商品を確認してから購入するというステップを踏んでいると推測される。今後は、動画での商品紹介が購入につなげるために、より重要となってくると予想される。



Q.1日におけるSNS投稿動画の視聴時間はどのくらいですか?


10代の約8割は1日に1時間以上も動画を視聴。20代では約6割、30代では約4割と、年代が上がるにつれて動画を1時間以上見る割合は減っていく。しかし、これほど多くの女性たちが1日のうちに1時間以上動画を視聴していることに驚く。50代以上でも約7割が1日に10分以上は動画を見ているのだから、近年の動画視聴の広まりがわかる。


Q.SNS投稿動画やライブ配信をどのくらいの頻度で視聴しますか?


YouTubeやインスタライブをはじめとする動画訴求の必要性が増している。SNSを使用している人のうち41.2%が毎日動画を視聴していると回答。週に1回以上視聴する人は71.3%にのぼり、コロナ禍の巣ごもり生活を通してSNSでの動画視聴が今や当たり前となった。予想通り10~30代の 動画視聴は活発だが、60代以上でも45.2%は毎日動画を見ているとの調査結果に。若年層だけでなく幅広い世代に向けた動画での発信が求められている。


Q.過去の商品購入時に最もきっかけになったSNSを教えてください。


女性消費者は、商品購入のきっかけになる動画をInstagramで視聴する。Instagram55.0%、YouTube25.2%との回答結果からは、意外にもInstagramでの動画視聴から商品購入に至っていることがわかる。Instagramのフィードへの動画投稿や、インスタライブなどを利用することで、リアルに会わなくても商品の良さを伝えて購入へつなげることができるのだ。まだInstagramでの動画配信を行っていない場合は、ぜひチャレンジしてほしい。


Q.どういったとき、商品紹介動画を参考にしようと思いますか?


「商品の詳細を知りたい」「失敗したくない」「商品の使用例を知りたい」女性たちが商品購入検討で動画を参考にする裏には、そんな思いが隠れている。このインサイトに応える動画を発信することが動画の評価につながるのではないだろうか。商品紹介のために動画を制作する際や、ライブ配信をする際には心にどどめておきたい。


Q.商品紹介動画を見て購入の決め手となるものはなんですか?


商品紹介動画で消費者が注目するのは「詳細な商品の使用感の説明」と「商品の素材感や見た目」だ。コロナ禍で実店舗へ行って試着したり、コスメのテスターを試すことができなくなったかわりに、動画で商品の使用感や見た目をしっかりと確かめたいという消費者心理があると考えられる。動画内で商品をあらゆる角度から見せて、商品の着用感や使用感、味などを的確に伝えることができれば、女性たちは購入へ至るということだ。また、動画の「コメント欄などのクチコミ」も重要視されていることに女性視点が現れている。


Q.SNS投稿動画を視聴してどのようなものを購入しましたか?


SNSでの動画視聴をきっかけにして購入しているのは「コスメ・美容品」6割、「食品」5割。美容系インフルエンサーやお料理動画の人気が背景にあると考えられる。特にコスメに関しては、動画で肌に乗せたときの色を確認できる点が評価されているようだ。また、「洋服・インナー類」や「日曜品」に関しても、着用感や使用感、サイズ感を動画で伝えることができれば購入へつながると予想される。年代別に見た場合に特徴的だったのは、40代以下が「コスメ・美容品」の購入を1番にあげていることに対して、50代以上は「食品」が1番となっている点だ。年代により興味の対象がことなることが現れている。


Q.購入検討時にSNS投稿動画を参考にした満足度を教えて下さい。


動画を参考にしての商品購入に「満足」46.6%。「まぁまぁ満足」を合わせると87.8%の女性が満足していることがわかる。また、驚くべきは「不満」「少し不満」という回答が全年代を通して0である点だ。実際に商品を手に取らずに購入した場合でも、動画で商品の詳細や使用感を伝えることができれば、購入後にも満足感を与えられるのだ。実店舗への来店が難しくなっている今、動画を利用した商品紹介や商品販売に、やはり力を入れるべきだろう。


Q.購入検討時にSNS投稿動画を利用した感想を教えて下さい。


「わかりやすい」「見やすい」「伝わる」といった動画に対する感想が目立つ。いかに分かりやすく商品やサービスの詳細を伝えられるかが動画制作のポイントといえるだろう。商品購入後に感じるイメージとの違いを小さくすることが女性消費者の満足感を高めてくれる。また、食材ならば調理方法まで伝えることや、ファッションならばコーディネートまで伝えることなど、女性たちが購入後に自分で使用しているイメージを湧かせる工夫が必要だ。

※ワードクラウド:スコアが高い単語を複数選び出し、その値に応じた大きさで図示しています。単語の色は品詞の種類で異なっており、青色が名詞、赤色が動詞、緑色が形容詞、灰色が感動詞を表しています。

※ユーザーローカルテキストマイニングツール(https://textmining.userlocal.jp/)による分析


Q.企業やブランドなどの公式からのSNS投稿動画を視聴しますか?


女性消費者は企業やブランドでの動画発信に注目している。56.1%が週に1回以上、企業やブランドのSNS公式アカウントの動画を視聴していることがわかった。しかし年代別に見ると、10~30代では約7割が週に1回以上企業やブランドアカウントの動画を見ていることに対して、40代以上は約4割にとどまり大きな差がでている。企業やブランドからの商品やサービスの訴求は特に若年層に対して効果的と推測される。


Q.あなたが企業やブランドなどのSNS投稿動画を見る 理由として当てはまるものを全てお選びください

企業やブランドのSNS公式アカウントからの発信として求められるのは、新商品・サービスの情報だ。これは、「新商品・サービスの情報収集」を目的として動画を視聴しているとの回答が77.2%であることからわかる。年代別に見た場合もすべての年代で「新商品・サービスの情報収集」が1位となっている。予想外の結果であったのは、「内容がおしゃれだから」という回答をあげる人が少なかったことだ。女性たちには、おしゃれさよりも新しさが響いている。


Q.企業・ブランドなどのSNS投稿動画はどこで視聴しますか?

女性への動画訴求はInstagramが効果的だ。45.5%もの女性が企業やブランドのSNS投稿動画をInstagramで視聴すると回答。YouTube24.7%、Twitter13.1%と続く。特に20代、30代はInstagramでの視聴が約7割という結果となった。YouTubeの動画は10代のほか、50代以上にも人気がある。また、50代以上の特徴としてあげられるのは、LINEで動画視聴する層が若年層と比べて多いことだ。普段から使い慣れたツールとして動画視聴にもLINEを利用していると考えられる。


Q.SNS投稿動画をよく見る企業やブランドがあれば具体的に教えて下さい。

サントリー、クラシル、資生堂、味の素、アサヒビールの順で回答数が多いことから、食品や化粧品関連のブランドが人気となっているとわかる。また、回答の中に「インスタライブ」「面白い」「欲しい」といったキーワードが出ていることからは、企業やブランドの投稿動画やインスタライブを見て楽しんでいる様子や、消費欲求が刺激されている様子が見える。消費者の購入意欲を増す動画制作が鍵だ。


まとめ

今回のアンケートの調査ではSNS投稿動画をどの程度見ているのか、またその動画を見て買い物につながったか、などを調べた。編集部の当初の想定よりは、想像以上に全世代においてSNS投稿動画がきっかけで買い物に至っていると感じた。SNSでの商品紹介動画を見る理由は、「商品詳細情報を知るため」「失敗したくないから」「使用例が知りたい」など、「購入後のイメージをつけるためである。SNSを利用したプロモーションは必要不可欠となってくる。

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  決め手はSNS投稿動画!オンライン確認消費|HESTORY REVIEW vol.47(2021年06月号) 2021年06月の女性消費者キーワードは「決め手はSNS投稿動画!オンライン確認消費」。コロナ禍生活でSNS動画視聴が当たり前となっている中、オンライン動画やライブコマースで深く商品を知りたいという需要が増加しています。女性たちの購買意欲を高める鍵となりうるか注目です。 株式会社ハー・ストーリィ

調査概要

【調査期間】 2021年3月31日~4月5日

【調査方法】 インターネット調査

【調査対象】全国15歳以上女性257人

【お問い合わせ】https://herstory.co.jp/contact

日野佳恵子
日野佳恵子

株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。

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