catch-img

東京オリンピックに関する女性蔑視の発言について調査データ公開!7割が「とても問題だと思う」と回答。

先日の森会長による「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」など女性蔑視と取れる発言。東京五輪組織委員会の会長による発言は国内外で波紋が広がっている。
女性蔑視が根強く残る日本の社会問題について、女性のリアルな声を集めた。

目次[非表示]

  1. 1.東京オリンピックに関する女性蔑視の発言
    1. 1.1.Q.東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が2月3日の日本オリンピック委員会(JOC)評議員会で「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」などの発言に対してどのように思いますか。当てはまるものをお選びください。
      1. 1.1.1.Q.前問記載の発言の原因になっていることは何だと思いますか。※回答一部抜粋
    2. 1.2.Q.日本は、世界ジェンダーギャップ指数ランキング121位/153か国(2020年)、先進国中最下位ですが、ご存じでしたか。
    3. 1.3.Q.あなたが日々ニュースや自分の周りで男女差別を感じる出来事や発言、対応などがあれば教えてください。※回答一部抜粋
    4. 1.4.Q.前問記載の「男女差別を感じる出来事や発言」などの状況を変えるために重要だと思うことを3つまで選んでください。
    5. 1.5.Q.東京オリンピック  森会長はどのようにするべきだと思いますか?
    6. 1.6.Q.東京オリンピック開催は今の段階で開催すると思いますか?
  2. 2.まとめ
  3. 3.調査概要

東京オリンピックに関する女性蔑視の発言

Q.東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が2月3日の日本オリンピック委員会(JOC)評議員会で「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」などの発言に対してどのように思いますか。当てはまるものをお選びください。

【全体】


【女性】


【男性】


国際規模で問題になっている森会長の女性蔑視発言には、「とても問題だと思う」、「問題だと思う」を合わせると、実に90%の人が問題であると感じた。


Q.前問記載の発言の原因になっていることは何だと思いますか。※回答一部抜粋

  • 個人の資質もあるが、予定調和の男社会が生み出した歪みについての理解や反省も欠いている(60代・男性)
  • 性差ではなく個々の差である認識がないまま発言をしていることが問題。まわりのそういったことを正す人間がいないことが問題だと思う(30代・女性)
  • 森さんの年齢にありがちな強い男尊女卑思想。古くからの差別主義が根強く残っていること(60代・女性)

今回の女性蔑視発言の原因になっていることとして、森会長個人の資質・人格の問題、古くからの差別主義、女性に対する偏見といった意見が多かった。


Q.日本は、世界ジェンダーギャップ指数ランキング121位/153か国(2020年)、先進国中最下位ですが、ご存じでしたか。

※ジェンダーギャップ指数とは…各国における男女格差を測る指数のこと  
(参考)男女共同参画よりhttps://www.gender.go.jp/public/kyodosankaku/2019/202003/202003_07.html


【全体】




【女性】


【男性】

アンケートのおよそ9割近い人数が、日本のジェンダーギャップ指数が最下位、ないし低いことを知っていた。日本のダイバーシティには大きな特徴があり、誕生から高校生くらいまでは男女格差がほぼなく、ランキングも堂々の1位だ。そんななか、ジェンダーギャップ指数において足を引っ張っているのは、「政治」「経済」分野である。今回の失言はそれを象徴するような事象だったのではないか。


Q.あなたが日々ニュースや自分の周りで男女差別を感じる出来事や発言、対応などがあれば教えてください。※回答一部抜粋


  • 女性には名刺交換しない。働いている女性に対して「子供が可哀想だ」という人がいる(40代・女性)
  • 営業職や幹部に女性が少ないこと(50代・男性)
  • 賃金格差(50代・女性)
  • 育休産休が短すぎる。取得すると言及や異動がある(20代・女性)

差別を感じる出来事として、「家事バランス」「育児」と家庭内に関する事例と、「管理職や役員の女性の少なさ」、「賃金格差」など、「職」に関する回答が多く見受けられた。背景にはいまだになお女性に対する家事や育児などの期待感があり、その中で女性が仕事とのバランスを取ることの難しさが読み取れてくるのではないか。


Q.前問記載の「男女差別を感じる出来事や発言」などの状況を変えるために重要だと思うことを3つまで選んでください。

【全体】


【女性】


【男性】

社会や文化が作り出していく性差「ジェンダー」を変えていくためには、「子供の頃から多様性を学ぶ教育や機会」が重要、と考える人が60.1%とトップとなった。無意識に持ってしまっている「こうでなければいけない」といったようなイメージや差別意識の改革は一朝一夕で変えることは難しいということのあらわれだろう。


Q.東京オリンピック  森会長はどのようにするべきだと思いますか?



【女性】


【男性】

全体では「辞任するべき」と答えた人は7割を超えた。多様性を尊重することが趣旨のオリンピックにおいて、今回の女性蔑視発言における森会長の続投はふさわしくないと考える人が大半のようだ。
ただ、それぞれで見ていくと、男性が「辞任するべき」が6割に対して、女性は8割近くと、女性の不快の色が濃く出ており、そこにもギャップがあるようだ。


Q.東京オリンピック開催は今の段階で開催すると思いますか?

「開催しない」と思う人が全体の53.9%と過半数。「延期(時期)」も含めると現在の開催時期について否定的な意見は7割に上る。まだ先の見えない新型コロナウイルス、森会長の女性蔑視発言など、人々の眼差しはオリンピック開催に対して冷めたものになりつつある。


まとめ

一連の批判から、ついに辞任の意向を固めた森会長。(2/11現在)
今回のデータからは、いかに世論が森会長の言葉に不快感をもったかがわかる。その波紋は日本だけだけでなく世界にも広がり、当事者、関係者側の捉え方と、社会の捉え方のギャップがあいまいではすまされないムーブメントが起きていく社会であることを責任ある職位にある人は、自覚していなければならない。


調査概要

【調査期間】 2021年2月4日~2月8日

【調査方法】 インターネット調査

【調査対象】全国男女547人

【お問い合わせ】https://herstory.co.jp/contact


日野佳恵子
日野佳恵子

株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。

2021年3月キーワードは「2021年 NEW HERFACE
女性消費者像バージョンアップ」!

2021年度の消費を動かす”女性ペルソナ像”とは

2021年のクラスター別トレンド情報を掴むなら