catch-img

フェムテックが大ブーム!コロナ禍で顕在化した女性の不調とウェルネス

働く女性の増加、共働きの増加、核家族、個世帯による孤立や不安の増幅。追い打ちをかけてコロナに。 他人との交流も減り、ストレス、うつなど女性の体不調は今、ピークにきている。 女性の体に関わるヘルス、ウェルネス、フェムテック(femtech)などのキーワードは、2021年に突入して、一気に大きくなっている。

目次[非表示]

  1. 1.あなたは1年以内に「体の不調」や「体調不良」を感じたことはありますか?
    1. 1.1.Q.不調が「ある」と回答した方に伺います。 それはどんな症状ですか?
    2. 1.2.Q.特に慢性的に起こる内容を具体的に教えてください。
    3. 1.3.Q.あなたは1年以内に「体の不調」や「体調不良」で 通院をしていますか? ※持病も含む
    4. 1.4.Q. 通院した際、何科を受診しましたか?
    5. 1.5.Q. あなたが通院しない理由として あてはまるものを全てお選びください。
    6. 1.6.子育て中のママは、自分の体調を後回し
    7. 1.7.Q.体調不良や悩まされている症状について、あなたが行っている改善策や対処法を お選びください。
    8. 1.8.ベビ待ち夫婦層の妊活需要
  2. 2.まとめ
  3. 3.調査概要

あなたは1年以内に「体の不調」や「体調不良」を感じたことはありますか?


1年以内に「体の不調」を感じたことが「ある」と答えた人は78.4%。約8割もの女性が体の不調を感じていることは驚くべき。興味深いのは、年代別に見た場合、10代は100%が不調を感じたことがあると回答しているのに対し、60代以上は不調を感じたことがあると答えた人が一番少なく65.7%である点だ。体が成長途中でホルモンバランスが整わない10代は実は一番不調を感じやすいと推測される。また元気でアクティブなシニア層の存在も浮き彫りとなった。


Q.不調が「ある」と回答した方に伺います。 それはどんな症状ですか?


上位3つ「肩こり」「からだの疲れ(倦怠感など)」「目の疲れ」が「ある」との回答が70%以上となっている。外出自粛やテレワーク導入による運動不足や、コロナ禍による生活スタイルの変化によるストレスなどが背景にあると推測される。

また、注目すべきは「不安・心の不安定」「肌荒れ・ニキビ」「生理がつらい・ひどい」など、女性 特有のホルモンバランス変化に関係する体の不調だ。女性の体は周期的に女性ホルモンが変化することで常に揺らぎを抱えている。そのため、コロナ禍のストレスが、女性ホルモンのバランスに影響し,、体調不良へつながる場合も多いのではないだろうか。2021年に突入してから、フェムテック(femtech)が女性マーケットトレンドで大ブームになっていることからも、女性ならではの不調をケアする商品やサービスの需要は今後も増えていくだろう。


Q.特に慢性的に起こる内容を具体的に教えてください。

女性が慢性的に抱える不調として「頭痛」「肩こり」「腰痛」「生理痛」との回答が 多く寄せられた。合わせて「ひどい」「重い」「つらい」といった言葉も出ている。 これらの症状をケアする商品やサービスには大きな需要があることがわかる。 すでにケア用品市場では多くの商品が出ているが、最近ではITと掛け合わせる ことでこのような不調に対応するサービスが続々と誕生している。


Q.あなたは1年以内に「体の不調」や「体調不良」で 通院をしていますか? ※持病も含む


体に不調を感じている人が8割近くいるという結果にも関わらず、通院をしている人はわずか 36.2%にとどまる。クラスター別で見た場合、単身就業者(23~39歳)は、78.9%が通院してい ないと回答。仕事により通院する時間が取れな い現状が浮き彫りとなっている。従業員の健康 を守り、生産性を上げるためにも、企業にはフレキシブルな勤務体系が求められる。


Q. 通院した際、何科を受診しましたか?

1位は内科という結果。内科はどの診療科を受診すべきか迷ったときに受診することもできるため、広く利用されているようだ。また、更年期の症状が出始める40代は婦人科を22.2%が受診しており、他の年代より高い結果となっている。


Q. あなたが通院しない理由として あてはまるものを全てお選びください。

「必要性を感じない」「症状はあるが我慢を している」が主な通院しない理由として回答さ れた。具体的な症状として上がっていた「肩こり」 「体の疲れ(倦怠感)」「目の疲れ」など不調を感じながらも、多くの女性が病院を受診するほど ではないと我慢をしている姿が見られる。


子育て中のママは、自分の体調を後回し


単身就業者(23~39歳)についで通院率が低いクラスター が、乳・幼児期ママ(第1子0~6歳)だ。子育てに仕事にと 一番多忙な年代の女性たちである。子どもがまだ小さく病気にかかりやすいため小児科への受診は多いはずだが、自分が 病院を受診する余裕がない様子がうかがえる。乳幼児期の子どもを育てる女性たちが、自分の体を労わるための時間がもてるよう、家庭内での役割分担や家族全体でのワークライフバランス調整などが必要だ。また、家事や育児の手助けになる商品・サービスは今後ますます需要が増すだろう。


Q.体調不良や悩まされている症状について、あなたが行っている改善策や対処法を お選びください。


自宅で手軽に行えるセルフケアを取り入れている人が多い。1位は58.6%で「入浴など体を 温める」。新陳代謝を高める効果やリラックス効果が期待できるため、特に30代以上の女性から支持されている。また、「睡眠を十分にとる」「気分転換をする」「意識して運動をする」 が4割以上の回答を集めた。関係するケアグッズが女性向けメディアでよく取り上げられている ことからも、女性たちの関心の高さがうかがえる。


ベビ待ち夫婦層の妊活需要


出産願望を持つ夫婦の回答を見ると「生理周期を記録する」「食生活を改善する」「基礎体温を測る」など妊活のためと推測される改善方法・対処法が並ぶ。妊活向けのサプメントや記録アプリ、メンタルケアサービスなど、需要は大きいと考えられる。



まとめ

コロナ禍で顕在化した女性たちの体の不調はピークを迎えつつある。女性たちの健康状態や、体調不良への対処方法を調べることで、心身のケア商品・サービスへの需要が見えてきた。女性の健康課題をテクノロジーで解決・支援するフェムテック(femtech)市場拡大にも今後ますます注目したい。人生100年時代、毎日の充実のために健康ニーズはますます高まる。

より詳細な女性の不調とウェルネスについてまとめたレポートを販売中!ぜひご一読ください。

  女性たちの不調が顕在化!ブルー気分緩和消費|HESTORY REVIEW vol.45(2021年04月号) 2021年04月の女性消費者キーワードは「女性たちの不調が顕在化!ブルー気分緩和消費」。人との交流が減り、ストレス、うつなど女性の体不調はピークに。2021年から女性の体に関わるヘルス、ウェルネス、フェムテックなどのキーワードが一気に拡大しています。 株式会社ハー・ストーリィ

調査概要

【調査期間】 2021年2月4日~2月7日

【調査方法】 インターネット調査

【調査対象】全国女性(15歳以上)222人

【お問い合わせ】https://herstory.co.jp/contact

日野佳恵子
日野佳恵子

株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。

関連記事

コロナ禍で激変したライフスタイルから見えてきた女性たちの「世代別価値観ギャップ」

2021-03-17

女性を取り巻く環境は、大きく変わってきたが、この一年は新型コロナによってさらに拍車がかかった。 2021年から先を見据えたときに、「女性消費者像の再設定」が必要だろう。今回は世代別に調査を行い、女性の価値観に対する意識の差を調べてみた。

サスティナブルな活動に興味がある人87.4%!ますます高まる女性たちのサステナブル意識消費

2020-12-21

2020年はコロナ禍の影響により、経済的な打撃からムダを削減する、エコ意識からリサイクルショップを活用するなど、サステナブルな意識や行動が多く見られるようになってきた。女性消費者はサステナブルについてどう思っているのか?20歳以上の女性消費者を対象に、SDGsやサステナブルに関する意識調査を行いました。

私仕様が欲しい!パーソナライズ消費

2021-07-26

自分の好みや体質に合わせた商品を提案してくれる診断やアンケートの利用を調査。それにより、自分に合った商品・サービスへのニーズと背景が見えてきた。