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累計3,000万人が利用! 日常コミュニケーションとしてのギフト「LINEギフト」/LINEヤフー株式会社



スマートフォンで見た時のホーム画面
スマートフォンで見た時のホーム画面


強みはコミュニケーションの延長線上にあること


2015年4月にスタートした「LINEギフト」、「LINE」でつながる相手にギフトを贈れるサービスです。


ギフトの種類は「eギフト」「配送ギフト」の2種類があり、前者はスマートフォンに送られたバーコード画面を店舗で提示すると、商品を受け取ることができる仕組みになります。


一方後者は、ギフトをもらう側が受け取りたい住所を指定することで、商品が届きます。


相手の住所を知らなくても、ギフトのやりとりができる点が大きな特徴です。


現在「LINEギフト」には約1,500店舗(2023年10月時点)が出店しており、数百円のものから数万円のものまで取り扱い商品は30万点に上ります(2023年6月時点)。


LINEギフトのユーザー層について、同社の執行役員であり、コマースカンパニーソーシャルコマース統括本部統括本部長でもある嘉戸彩乃さんは、「20代の利用者がもっとも多く、かつ利用者全体の6割以上を女性が占めています。カジュアルなやり取りから誕生日、シーズナルイベントまで幅広く利用されています」と話していただけました。

 

◆KEYPOINT:

  • 「ほしいものリスト」を参考にして相手のニーズをつかむ

  • もらった人が好きな色や香りを選べる機能を導入し、相手の好みに合わせた商品を届けられるようにする

  • 「ギフトレビュー」を活用し、どんなシーンで誰からもらったのかなどの詳細情報を閲覧できるようにする

 

eギフトと配送ギフトの2種類から選べる
eギフトと配送ギフトの2種類から選べる

累計利用者数は2020年からは2000万人増と急伸しており、コアユーザーである20代だけでなく、50代以上の利用者が2倍近く増えるなど利用者層が変化を見せています。


「母の日や父の日などで、両親にギフトを贈る20代が増えたのがきっかけだと思います。その結果、受け取った50代のご両親がご自身でやってみたいと動き始めたのではないでしょうか」(嘉戸さん)。


利用者層の広がりに加え、利用シーンも広がり、元々「LINE」を通じて友だち同士、家族同士でコミュニケーションを取っていたところへ、「物を贈る」という体験が容易に実現できるようになりました。


全て「LINE」上でギフトの選定・配送の手配ができるため、コミュニケーションの延長として気軽に利用する人が増えています。




贈る側の悩みを払拭する3つの工夫  




ギフトを贈りたい相手に、より気持ちを伝える手段として、同サービスが導入しているのが「メッセージカード」です。300種類以上の中から、感謝やお祝い、ねぎらいなどの相手との関係性や贈るギフトシーンに応じてカードを選ぶことができます。


メッセージカードを添えられる
メッセージカードを添えられる

手持ちの写真や動画を使用して、オリジナリティ溢れるカードを作ることも可能です。しかしそれ以前に、多くの人を悩ませるのは、相手に何を贈ったらいいのかわからないという根本的な悩みではないでしょうか。この点も「LINEギフト」では、以下のような3つの工夫で対応しています。


① 「ほしいものリスト」の導入

② もらった人が好きな色や香りを選べる機能

③ 「ギフトレビュー」の導入


「ほしいものリスト」とは、自分の欲しいと思った商品に「ほしいマーク」を付けリスト化して登録できる機能です。

自分のリストだけでなくLINEでつながっている友だちのリストも閲覧できるため、贈る相手の趣向や必要としている商品が一目でわかります。

また「もらった人が好きな色や香りを選べる機能」は、一部のビューティー商品に実装されている機能です。リップやファンデーション、香水などを贈られた相手は、自分好みの香りや色を選択し直してから受け取ることができます。

9月に公開したばかりの「ギフトレビュー」もまさにギフトサービスならではで興味深いです。贈られた側が、もらったギフトについて匿名で「満足度」、「満足した理由」、「どんなシーンで、誰からもらったのか」など細かいギフトシーンについて入力していきます。

こうして投稿されたレビューは、各商品ページから確認できるため、贈ろうとしている商品がニーズのあるものかどうか客観的に判断でき、大いに参考になります。

「贈り側にとってギフトをもらった相手がどんな気持ちでいるのかは、やはり気になるポイントですよね。その点このようなレビューを参考にしていただくと、相手の好みを外さないギフトを選びやすくなります。」(嘉戸さん)


相手ありきのギフトサービスを磨いていく


メッセージカードを添えられる現在「LINEギフト」の売れ筋は、全体的に食品・酒・スイーツに人気が集中しているといいます。

カジュアルなeギフトだけでなく、飲み比べができる利き酒セットや豪華な牛タンなど特別感のある配送ギフトの人気も高いのです。

また、同サービスは20~30代女性が多く利用していることもあり、スキンケア商品や入浴剤などのビューティーカテゴリーも前年比2倍以上に売上を伸ばしています。

こうした売れ行きは当然ながら、誕生日をはじめ、母の日や父の日、クリスマスやバレンタインなどの季節イベントに合わせて伸びることが多いのですが、最近では「仕事でお世話になったお礼」や「頑張っている友だちへの応援ギフト」など、イベントがない日常の中でもギフトを贈り合うシーンが浸透しつつあります。

そんななか、今後「LINEギフト」で手掛けたいことについて尋ねてみると、「相手ありきのECサービスとして、相手の好みを外さないギフト選びにさらに磨きをかけていきたいですね」と嘉戸さん。

「今後もギフト選びをサポートする機能の拡充を行っていきます。また、出産祝いに赤ちゃんの名前を入れるなど、ギフトに好きな名前を入れられる刻印サービスも準備しています。贈る人だけでなくもらった人も刻印する名前を指定できる仕組みで、ギフト体験がもっと感動的になる演出も磨き込みたいと思っています」と語ってくださいました。

また、利用者層の幅が広がっていくにつれて、利用者の嗜好に合わせた商品ラインナップの変更も視野に入れていくといいます。

文字だけのコミュニケーションを超えた新しいギフト文化。これからの人との距離感を大きく変えていきそうですね。








 

◆インタビュー:

LINEヤフー

会社名:LINEヤフー株式会社

執行役員 コマースカンパニー ソーシャルコマース統括本部


統括本部長 嘉戸彩乃様




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