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体内カレンダーを使い、五感で移ろいを楽しむ女性たち(前編)

市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解vol.46


女性視点マーケティング戦略コラム

女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第46回目は、女性の五感を意識した新しい情報を提供し続けることの重要性について解説いたします。


HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。


 

周期性を持っている女性の心の揺れ


女性の脳は、周期性を持っています。これは排卵など生理との関係が深いです。

男性の脳は、胎児期に周期性が不活性化しますが、女性の脳は、周期性や左右の脳の行き来から、「不安」や「心の揺れ」があるため、何より大切なのは「悩みの共有」です。


女性同士が、カフェで話す、ロールモデルがいる、相談相手がいる、コミュニティサイトで悩みを共有する、傍らで見てくれている人がいる、など、「悩みの共有」をキーワードにするのは、女性脳の本能が求める中枢の「欲求」だからです。


女性は、体が暦でもあり、それが「月経」です。


男女は、共に10歳前後で、初潮や精通を迎えます。女性の生理は、そこからほぼ毎月、およそ50歳前後まで、月単位でカウントがあります。つまり、女性は月単位でカウントする暦のサイクルを体内に持っているのです。


このカレンダーと共に人生の活動的時代の大半を過ごします。生理の前後から期間中を入れると、月に10日くらい「気分が揺れやすい」時があり、心身のバランスを取ろうとします。自らの気持ちを上げる楽しみを探したり、創り出したりするのです。


五感を使ってセルフマネジメントを行う女性の楽しみ方


体が暦なら脳も暦を活かしてストレスを癒そうとします。

例えば、「もうすぐハロウィンだから、おばけグッズ買おうかな」「クリスマスだから、玄関にリースをつけよう」「そろそろ誕生日ケーキを予約しよう」など、身近な暮らしに楽しさを加えようとセルフマネジメントを行なうのです。


定期的にやってくる憂鬱な体の変化、それには関係なく毎日が過ぎていきます。

自分のこと、仕事、家事育児、親、知人、地域などさまざまなことが気になるし、気を張ります。だからテーブルを飾る、花を生ける、ネイルを華やかにしてみるなど、日常に小さなイベントを創り出して気分転換を楽しむのです。


そのために女性たちは、五感が発達しています。音、香り、手触り、色など、五感から入る情報は、彼女たちにストレス解消、自己防衛、心地よさ、幸せ感などを与えてくれます。


心身の状態に合わせて香りを選択する「嗅覚」


赤ちゃんの匂い、経血の匂いなど、匂いを分別し、果物が熟れた匂い、パンを焼く匂いなど、妊娠中に食の匂いで吐き気を催すなども含めて、香りは重要です。


ハーブティー、入浴剤、芳香剤など、自分の心身の状態に合わせて香りを選択します。


「いい香り」は、女性には重要な惹きつける要素で、ありとあらゆる場所で、女性にとっての「幸せ」を想像させる香りを届けるのが良いでしょう。それは時に無臭という選択肢もあります。



次回は、引き続き後編で女性の五感を意識することの重要性について解説いたします。



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日野佳恵子

株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。


【著書】

「クチコミュニティ・マーケティング」

「女性たちのウェルビーイング」

「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。

 

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