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【女性ターゲットのメーカー必見】女性視点マーケティングは既存マーケティングの対比である

女性視点マーケティング戦略コラム vol.1


女性視点マーケティング戦略コラム


女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第1回目は、女性視点マーケティングの必要性を解説いたします。


HERSTORYでは、長年、女性視点マーケティングを専門に事業を行ってきましたが、

女性視点マーケティングとは具体的に何をどうすることなのか、ということを体系的にお伝えしていきます。

ぜひ、皆様のビジネスにお役立てください。


 

女性視点マーケティングを今、習得するべき時がきている


世界各地が新型コロナウイルスによって、想像もしなかった状況になりました。

あらためて今、政治や経済に、女性視点もバランスよく参画しなければいびつな決断や判断が起きると感じ始めている人は多いと思います。

「 女性視点マーケティング」は、あえて「女性視点」とつけているのですから、「男性視

点」の対比です。「男性視点マーケティング」とは、既存のマーケティングを指します。

あえて男性視点マーケティングという表現はされていませんが、それは長くマーケティングの専門家やビジネスのトップリーダーに男性が圧倒的だったために、女性視点の存在や実感、感覚がないままマーケティング論が完成されていった歴史があるからだと思っています。女性視点マーケティングは、まだ近年の知られていない分野です。だからこそ大きな可能性を秘めていますが、知識がない人が普通ですから、職場で一人だけが女性視点マーケテイングをしましょう、と訴えても理解されないことがほとんどです。


女性視点マーケティングを成功させるためのコツ


本誌では「女性視点マーケティング」の実践とその可能性についてお伝えしていきますが、興味が出たら、ぜひ職場内でセミナーや講演会の開催を検討してください。なぜなら理解者や協力者を増やさなければ実践に至らないからです。もっとも重要な理解者は、トップ層やプロジェクトの決裁者です。

なぜなら従来マーケティングのプロであり、成功体験を持っている人だからです。従来

マーケティングの成功体験は、女性視点マーケティングには通用しないことが多々あります。もしも現在、女性視点マーケティングが成功していると感じている場合は、きちんと知れば、さらに伸びることが想定できます。成功の鍵は、まずは社内に理解者の数を

増やすことからです。


従来マーケティングの知識のほとんどは、女性視点マーケティングでは使えない


女性視点マーケティングの成功は、従来マーケティングを疑うところからはじまります。もっといえば、従来マーケティングのほとんどは使えないと思ったほうが正しいかもしれません。

「 女性視点マーケティング」は知っていて損はありません。世の中は男女半々なのですから、互いが互いのことを知っていなかったことで、気づかないうちに半分のお客様を落としている可能性があるかもしれないのです。


とくに本連載を読んでいただきたいのは、「女性向け商品を作っているメーカー」「女性

が買いにくる店舗」「通販・EC ショップ」です。または「そうした会社を支援する会社」

です。それ以外にも、女性社員の育成や活躍に努力されているマネジメント層、さらには家族関係も含めて、お役に立つことはきっとあると思っています。


なお、本記事は女性消費者の本質的な行動を書いています。これはWEB、SNS、リアルなど、どんなツールやプラットフォームを使うかは関係なく、すべてに共通する消費行動になります。


今号の女性視点マーケティングのポイント

  1. 社内に理解者を増やす。従来マーケティングの成功体験者ほど理解者にする

  2. 従来マーケティングは男性視点マーケティング

  3. 従来マーケティングはほとんど使えない


次回は女性視点マーケティング導入の前に確認するべきことを解説していきます。


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日野佳恵子

株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。


 

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